短かった1年間

店長になって1年がたった。
今思うとあっという間の1年間だった。
自分でもいろいろなことができるようになったし、成長したなぁと思う。


でも、何か感情がなくなったような感じがする。
つまらない人間になったような気がする。
これでいいのか?このままどうなっていくのか時々すごく不安になる。
数字をいつまで追っかけりゃいいのか・・・。


かみさんが言った。
「笑わなくなったよね。」


同期が言った。
「まるけんって怖いね。なんか冷めてるっつーか興味のない人にはほんとに無関心って感じ。」


スタッフが言った。
「みんな店長は冷たいって言ってますよ。何考えてるか、どこを見てるかわからない目ですね。」


俺はどんな人間だったっけなぁ?
こんな感じじゃなかったと思うんだけどな・・・。
お店の数字は上がって自信はついたが、人と接するのが面倒になった。
本当の感情を抑えて上っ面で振舞う術を覚えて、
いつでも前向きに頭を使ってるふうに振舞って・・・。
こんな感じじゃなかったと思うんだけどな。
ポジティブな感情を表現しづらくなった。


仕事に時間を割きすぎて家族にも負担をかけた。
地方で一人ぼっちのかみさんはほんとに大変だと思う。
最近は何とか休みを取るように気をつけてはいるが、その分残業しなくてはいけない。
11時過ぎに家に帰ると娘は寝ている。朝出る時も二人は寝ている。


最近、仕事を変えようか考えることが多くなった。
この間の査定で思ったより給料が上がらなかったことが大きいのだが、
家庭を幸せにできる時間帯と給料の会社があればなぁ。


あぁ、ネガティブな文章になってしまった。
いろいろと悩みは尽きないが、最近心がけていることがある。


それは相手を認めること。優しくすること。


例えば、挨拶。
例えば、ありがとうという言葉。
例えば、褒める。


それを相手のほうを向いて目を見て伝える。
店長になりたてはコーチングの本を読んで心がけていた気がするけど、
数字を作れるようになってからは奢ってしまったのか、
人の気持ちとかあんま考えてなくなっていた。


思い通りにならないスタッフに毎日イライラしていたが、
彼女たちが力を発揮しやすいような精神状態にしてあげてはいなかった。


最近またコーチングの本を読んで、相手の存在をなるべく肯定するようにしている。


かみさんにも感謝の気持ちを伝えるようにしている。
家事もなるべく手伝うようにしている。
そしたら、最近ビールを買っておいてくれるようになった。
何だかやさしくしてくれるようになった気がする。


とはいえ、基本的に短気なので自分のイライラする感情を抑えて、
あるいは忘れて人に優しくするのは大変である。


そのためには泣けるような本や映画を観るのが効果的だと最近思った。
特に家族もの。
何だか人にやさしくしなくてはいけないなぁと思うもん。


最近見た映画
「ALWAYS 3丁目の夕日」
アイ・アム・サム
I am Sam : アイ・アム・サム [DVD]


最近読んだ本
「東京タワー」リリー・フランキー
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~


どれも泣けたが、3丁目の夕日はやばい。
ある社長のブログでハンカチ3枚と紹介されていて見てみたが、
マジ号泣。
久々にすげー泣けて気持ちが良かった。


これからも本や映画で優しい気持ちを保っていこう。
暖かい人間を目指そう。